・手段であるはずの国際格調が自己目的化
・30年前にはあった自立への欲求がいつ、いかにして消滅してしまったのか
3. 日本の自立への道とは
・軍事的自立による「普通の大国」への道
・そのような道があることを認識しつつあえて日米同盟基軸の軍事中級国家路線を貫く
・日本には軍事面を含めた自立の選択肢もあるのだが、自国の国益のためにも国際秩序の安定のためにもあえてそれをせず、「普通でない大国」として日米同盟基軸路線を歩み続ける。そのような道を日本人が自らの手で選択する。そして他国が、日本のその選択が自らにとっても利益になることを認める。そうしてはじめて、日本が軍事中級国家でありながら大国としての地位を得ることが可能になる。また、日本の国際貢献が非軍事面を中心としたものであるべきだということが、独り善がりとしてではなく主張できることにもなる。
・日本特別論、嫌米論、かつての非武装中立論
→全て自立への欲求/ナショナリズムの歪んだ形での発露
・日本が目指すべきは、親米自主を基軸にした、「軍事中級大国」としての外交・安全保障路線
・そのためには、優れた政治的リーダーシップと優れた外交の技術が必要
4. ナショナリズムの問題
・日本にとっての「譲れない一線」とは何か
・かけがえのない日本独自の価値体系
・中庸を得た健全なナショナリズムを涵養する必要