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そういうことにずいぶん嫌気がさした時期もありますが、いま田中さんと一緒にアニメをいくつかやりはじめたり、自分が好きな漫画家さんと仕事をしていると、私は編集者あがりですが、この仕事から教えられたことは一つだけあって、自分が本当に好きな作家、これはアニメーション監督、漫画家さん、自分が一生めんどうをみることができる作家さんの数なんていうのは、たかが3人が限度なんだと。ただ、それをどこまでやるかというのが重要で、お前が絵を描けない、お前がアニメの監督もできない、でもお前にしかできないことがある、そこを信じてやっていけということをずっと私のお師匠さんに教えられまして、それをやっているつもりです。

ITという新しい産業とマンガ、アニメ産業が融合してゆくことによって、最初からすべて理解をしてもらってお金を出すということが不可能であっても、新しい事業参加の可能性が広がってゆくと思いますし、最終的にプロジェクトに参加してよかったなと言わせるようなそういう会社づくりや、ビジネスを実現しようとしています。私の経歴をみていると何をやっているかわけがわからないやつだ、と皆さんに言われますが、自分のなかでやりたいことは明確です。

もし、このようなビジネスに興味があったとしたら、先ほども数多くの方のお名刺をいただきましたが、一緒にできることに対していろいろ挑戦していきたいと思っていますので、きょう不適切な発言もありましたが、今後ともご指導、ご鞭撻をお願いしますというと、とてもおじさん向きになってしまうのですが、是非、皆さん、何か一緒にできることがあったら前向きにやる機会をもたせてください。

 

牧野 是非、精華の学生たちにも見せてください。最後は野崎節で閉めたいと思いますが―。

 

野崎 皆さん、どうも長時間にわたってありがとうございました。私は個人的にもそうですけれども、本当に成長性のある産業だと思ってみていますので、IT、ITといいますけれども、ITの中身が必ず必要になると信じています。

 

 

 

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