野崎 東京財団国際フォーラム。今回は第6回目になります。本日お招きしたメインゲストスピーカーはお二人いらっしゃいます。まず、マンガズー・ドット・コム代表取締役社長の竹内宏彰さん。竹内さんは、多様なメディアを駆使しそれぞれに応じたコンテンツを次々と生み出していらっしゃるプロデューサーでいらっしゃいます。
もうお一人の田中栄子さんは、世界的なアニメーション製作プロダクションであるStudio 4℃を主宰していらっしゃるやはりプロデューサーです。
そして座長は、京都精華大学教授の牧野圭一さんです。
それでは皆さんよろしくお願いいたします。
牧野 皆さん、こんにちは。このフォーラムも本日で6回目になりました。今回は「日本製マンガアニメがさらに発展するためには何が必要か」というテーマにふさわしいコメンテーターお二人をお招きすることができました。お二人とも非常に幅広い活動をしていらっしゃいますのでいわゆる「引き出し」はたくさんありまして、どの引き出しを開けたら宝物が入っているか司会者として非常に迷うところであります。
きょうは最先端の映像もお持ちくださったようです。そういうものも拝見しながら、お集まりの皆さんと一緒に意見交換を進めていきたいと思います。
それでは、お持ちいただいた映像を最初にご覧いただいて、そこから入っていきましょう。Studio 4℃さんのクリップ集というのがありますので、これまでの田中さんのスタジオで手がけられてきたアニメーション作品をまずご覧ください。
田中 9分ぐらいにまとめてあります。Studio 4℃とご紹介いただきましたが、テレビシリーズをつくっておりませんので、映像的には皆さんのなじみが浅いかもしれません。
(アニメーション上映)