一時期自分もマンガ喫茶の方をやったときに、これから随分伸びていくんじゃないかということで動いたんですが、それが、マンガ自体じゃなくて、レストランとかそういうような産業としての資本の方が導入してきて、マンガの方の活用はされなくなってしまったというのがありましたので、それはちょっと違うだろうということで手を引きました。その際にも、個人の資本でなくて、ある程度の資本がある方が立地条件のいいところを押さえて、ある程度の規模を誇れるようなところが勝ってしまうということで、本来はマンガ喫茶の方も、マンガと同じように小資本でもアイデアでできるかといったら、ある程度資本がある方が有利だという、普通のレストランの方のビジネス等々と同じくなってしまいましたので、それでちょっと手を引いたというのがありました。
同じように、マンガの方も、個人の才能の方を生かすような方向性にしていかないと、今一たん崩壊しつつあるマンガ、だんだんみんなマンガを読まなくなった、買わなくなったというような不況というのは、「少年ジャンプ」さんに代表されるような、余りにもシステム化し過ぎて、じゃあこれだったらいいんだろうというので、新しい独創的な才能とかを評価しなかったという面があるので、今いろいろ各地で予算とかを出すということをやってますので、これをもっとこれから活発にやってくれればいいと思います。
このフォーラム自体も、どちらかというと年配の方たちの集まりになりますので、若い人たちがこういうのをやっているということを知って、その意見の方を入れるような形にしなければいけないなと思います。
牧野 ありがとうございます。
大村さんのSOHOの若者たち、私も18歳辺りとつき合っているわけなんですが、確かに、彼らの本音というのか、ストレートな声も聞かなきゃいけないなという気持ちはありますね。
お話はこれで終わってしまうのではなくて、最初に御案内いたしましたように、最終的な国際フォーラムに向けてまだ10回の検討会が残っております。その中で、きょうの議論も生かしながら進めてまいりたいと思います。
本当にきょう長時間、お疲れになったと思いますが、ありがとうございました。
(拍手)
(了)