日本財団 図書館


資料:3. モデル航路のフィージビリティ・スタディ

 

(1) フィージビリティ・スタディの趣旨

 

・このフィージビリティ・スタディは、神戸港を起点とする海上観光事業の基礎的な事業採算性を検討するために行うものである。すなわち、海上観光事業の基本的な収支の構造を把握することを目的として、海上観光事業を既に行っている事業者が新たな展開として観光航路を設定することを想定する。

・まず、初期投資(新造船の建造費用)を想定したケースの比較検討ができるように、経年の収支モデルを構築した上で、これまでのヒアリング調査やアンケート調査から得られた結果を踏まえ、運航航路や運航形態を具体化したケースを3つ想定し、それぞれに事業採算性の分析を行う。

・事業上の初期設定値(事業の性格、船の規模、船価、航行時間、便数、料金設定、運航経費等)については、これまでの資料調査及び事業者ヒアリング調査等を踏まえて設定する。

 

(2) モデル航路の設定

 

1] 初期設定

a) 事業の性格

以下の3ケースを想定する。

●レストラン船(1港出入)

●遊覧船(1港出入)

●観光地アクセス船(2港間運航)

b) 船の規模

以下の2ケースを想定する。

●大型船:定員600名

●小型船:定員150名

c) 初期投資

前回のシミュレーションで想定した4つのモデル航路のパターンをふまえつつ、以下のような船舶の建造費として、以下の初期投資を計上する。

●大型船(定員600名):船価25億円

●小型船(定員150名):船価3億円

なお、この初期投資はすべて長期借入金を利用するものとする。(自己資金はなし)。

●長期借入金金利:年率4.0%と設定

d) 減価償却

減価償却の計算は、定額法とし、償却年数を10年、残存率0%とする。

e) 航行時間

「事業の性格」によって航行時間は異なるため、「事業の性格」それぞれに航行時間を設定する。

●レストラン船

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION