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3] 概要

■旅客ターミナル地区の観光拠点化■

-ハード面での整備-

旅客ターミナル地区の観光魅力を創出するため、エプロンのオープンテラス化やウッドデッキにより雰囲気づくりに配慮しつつ、イベント等の活動空間として提供していくことが考えられる。

また、旅客ターミナル地区の観光拠点化を図る上で、ハーバーランドとメリケンパークという2つの集客拠点間の動線を確保していく必要がある。具体的には、ハーバーウォークの整備とPR、観光馬車・人力車・貸し自転車等の導入、ハーバーランド〜オリエンタルホテル間の渡し船就航等が考えられる。

さらに、旅客ターミナル地区への動線を円滑なものとするため、案内表示の充実に加え、沿道に海のイメージのモニュメントを設置すること、みなと元町駅で海をイメージさせる空間を整備すること等により、鉄道駅(みなと元町駅、三宮駅、元町駅、神戸駅等)、後背商業集積地(ハーバーランド、元町商店街等)からの誘引動線を整備する。

中突堤の内水面のライトアップや、船から港湾施設や景観へのライトアップに加え、船上からの視対象として造船所、バース等の港湾施設を定期的にライトアップすることは夜の観光面の魅力づけに有効である。

-ソフト面での整備-

ターミナル地区の遊休地やエプロンでバザー、露店、路上マーケット、各種フェスティバル、花火等のイベントを実施するとともに、これらの空間をストリートダンス、スケートボード、野外劇場等、若者の活動空間として提供していくことによりにぎわいを創出していく。

また、旅客ターミナル地区のどこからでも視野に入る中突堤周辺に「体験型・船の博物館」として、世界の著名な旅客船等の寄港・停泊を誘致する。これのライトアップや、船内見学等の実施による集客向上が見込まれるとともに、シリーズものとしての展開を図り、将来的には、寄港船のデータベース化・冊子化を図りファンの拡大を図る。

また、旅客ターミナル地区のにぎわいを創出していくためには、観光客や観光船のみならず旅客船の乗り入れを拡大し、集客力を高めていく必要がある。

 

《提言》

-ハード面での整備-

● エプロンのオープンテラス化(ウッドデッキによる雰囲気づくり等)

● ハーバーランド-メリケンパーク間の動線確保

● 旅客ターミナル地区への案内表示の充実

● 夜間ライトアップ 等

-ソフト面での整備-

● 旅客船の乗り入れ拡大

● ターミナル地区(遊休地、エプロン)でのイベントの実施

● 中突堤での「体験型・船の博物館」 等

 

 

 

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