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2] 課題の解決方策

上記の課題の解決は容易ではない。取扱貨物量の増加が見込まれないままで、24時間・365日オープンすれば、コストが増大し、それを港湾利用者へ転換すれば、港湾利用費用が現状よりも高くなり、港湾利用が減少するだろう。当面の対策として、コストを増やさないかたちでのサービス水準の段階的向上を進めることであろう。コンテナターミナル・ゲートオープンについては、ITを活用した照合システムや予約システムが横浜港、博多港などで導入されており、大阪港でも検討する必要がある。

また、コンテナターミナルの作業については、情報化と自動化・無人化を促進し、少しでもコストを下げ、それをサービス向上に要する費用へ振り向ける方策が必要であろう。一方、船社と荷主は港湾運送事業者のコスト削減努力を理解し、サービス向上に伴うコスト増加分のいく分かを負担することも必要であろう。

 

図6-1. 横浜港・大黒埠頭におけるコンテナヤードの予約搬出入システム

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