分科会2
生命を慈しむ仕事 〜福祉に携わる人びとのケア
桜井里二(特別養護老人ホームさくら苑苑長)
森分隆(「ゼノ」やまびこ学園副園長)
丸山咲子(ならまち訪問看護ステーション)
福祉に携わる人びとは、障害や老いを生きる人との出会いによって、相手にとっての自分という存在に気づく。それは、本来の自分自身のあり方や生き方を問い始める契機となる。しかし、相手の痛みや苦しみを自らの痛みとして理解しようとすることは、ケアする人を疲弊させる場合もある。ケアする人が、自分自身への信頼感をもち、みずみずしい感覚で相手に寄り添っていけるために、何が必要かを探る。