コーディネイター
向野幾世(奈良佐保女学院短期大学非常勤講師)
こうのいくよ 1936年香川県生まれ。国立奈良女子大学卒業、奈良県立明日香養護学校教諭を経て、奈良県立障害教育センター所長に就任。県立西ノ京養護学校では県立高等学校初代女性校長として活躍、平成5年奈良県立教育研究所・障害児教育部長に就任、平成8年3月定年退職、平成10年12月文部大臣より「教育功労賞」とうける。その間、障害のある人たちの自立を支援する「たんぽぽの会」づくり運動や「わたぼうしコンサート」活動をバックアップするなど、障害児教育を推進。
著書に『お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい』『いいんですか、車椅子の花嫁でも』。
■ケアの必要な障害のある人や高齢の方々が活き活きして生きられる社会は、その他多くの人にとっても、将来に向けて安心して生活できる社会になる。障害のある人や高齢の人は、福祉社会をめざす意味ではとても大切な存在になる。
●その障害のある人をケアする人、家族のケアについて
・障害者の心理のメカニズムを理解していることは、心のゆとりにもつながる(高齢者の場も同様)
不安⇒(告知⇒)ショック⇒否認⇒怒り⇒落ち込み⇒受容
・受容するとき、それは大きな力になる
1. 本人が受容したとき、人生の使命を生きうる
2. ケアする人が受容にいたったとき、ケアのなかで癒され自分の生きがいを実感できる
3. 受容した障害者(高齢者)、ケアする人を受容する社会人を育てる