講演
「医療とヘルスケア」
ジャニス・パルマー
(デューク大学メディカルセンター・名誉アートディレクター)
1958年テキサス大学(テキサス州オースティン)文学士号教養学専攻美術副専攻卒業、1958年〜59年テキサス歴史協会編集助手、1959年〜1960年テキサス記念博物館歴史主事、78年よりデューク大学メディカルセンターにて文化サービスプログラムを担当。同プログラムでは、入院患者とその家族、外来患者、スタッフ、学生に対して、アートを取り入れた活動を行っている。その活動は、廊下や病室などでのビジュアル・アート作品の展示をはじめ、音楽や演劇の公演、香りの庭づくり、病室への出張朗読プログラムなど幅広い。90年に全米アーツ・イン・ヘルスケア学会創設に携わり、92年から93年には会長をつとめる。
【第1部 ケアをする人についての懸念事項】
●米国の介護の現状
・23%の家庭が50才以上の高齢者の世話をしている
・約700万人が毎目、家族の介護にあたっている
・在宅介護の85%は家族・ボランティアによる
・公共保健機関が、在宅介護の基礎講座・支援システム作りに取り組んでいる
●医療スタッフのストレス深刻化
燃え尽き(バーンアウト)や精神衛生状態の悪化などを経験している
●米国政府の諸機関間資質対策委員会(QuIC)の専門家会議
・1998年10月「労働条件がケアの質に与える影響」をテーマに開催
・4つの分科会
1. 仕事の職員配置と組織
2. ケアの現場