船体と海底面の間に図12のようなライザーパイプを張り渡し、その管の中にドリルパイプを通して、ライザーパイプ内に泥水を循環させながら掘削することにより、掘削孔壁の崩壊を防ぐとともに、海底掘削に伴う掘屑や海底油田等からの油などの海洋汚染物質を海中に放出することなく、これらの物質を船上に回収することを可能にする。
図12はライザーパイプの接続部分のカットモデルで、中心部の太い管がライザーの本管であり、本管の外側には付属管としてチョーク・キルライン、ブースターライン、ハイドローリックラインが装備されている。
ライザーパイプの標準的なサイズは、長さが90フィート(27.43m)、外径が21.5インチ(546.1mm)である。
なお、海洋石油掘削においては、通常、ライザーパイプを用いたライザー掘削を行っている。