2.3.2 プログラムの作成
本研究ではSmith and Sandwell (1994)の手法に従いデータ処理を行ったが、1]FFT前の周縁部コサインテイパー処理、2]重力異常データの海底面への補間、3]伝達関数Sの計算、4]水深バンドパス波長成分の推定と長波長成分との結合、5]残差埋め戻し、の5つの処理に関してはC言語プログラムを開発して処理に対応した。下方接続、フィルタリング、補間等の処理でGMTを用いる際はCシェルによりツールを作成した。また、単純なデータ変換等にはAWKを用いた。図表の作成にはArcView(主に地図)及びExcelを使用した。
以下、昨年度からの改善点も含めて具体的な処理過程を説明する。
a. 実測水深データの加工(図2-7参照)
(1) 以下の処理では品質チェック済みの水深点データセット(2.4.1「船舶による実測水深データの整理」を参照のこと)から[経度、緯度、水深]を抽出して用いた。
・水深値の符号は下向きを負とした。
抽出データ例:
178.64720、30.00470、-4762.0
178.64791、30.00644、-4757.0
178.65975、30.03535、-4691.0
178.66318、30.04363、-4668.0
178.68100、30.08676、-4494.0
…
モデル海域(G1806)での結果を図2-18に示す。