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第6章 まとめ及び今後の取り組み

 

6.1 まとめ

本年度の研究課題として、

1] 航海支援情報データファイルの開発

2] ENCデータのERCデータフォーマットヘの変換ソフト開発

3] 中型船用ソフトの開発

4] 小型船用ソフトの改良

に取り組んできた。

各課題についての取り組み及び成果については、既に記述しているところであるが小型船用ソフト(PC用航海参考図(PEC))は、ユーザーポイント入力・ユーザールート入力機能を付加し、よりマイ・チャート的に活用できるものが開発できたものと思料される。ENC及びERに収録されているデータの分析・解読及び自動改補を完成し、ERC及びPECの基図情報の基準フォーマットであるERCフォーマットヘの変換ソフトも作成され、ENCに包含されているデータの有効活用のルート構築に大きく前進することが出来たものと考える。

 

6.2 今後の取り組み

小型船用として汎用パソコンを用いる海図情報、航海支援情報の提供、ERCへの航海支援情報の重畳表示、ENCの分析及び小型・中型船用の海図情報提供共通フォーマットヘの変換システムの構築等を2か年にわたり実施して来た。

今後の取り組みとしては、これまでの成果を土台にして海況等の航海支援情報のさらなる充実と海図情報との重畳表示研究を進める。また本研究成果に対するユーザーの意見・要望に注視しつつ、海に携わるあらゆる人々に海に関する情報の宝庫である海図(ENC)のデータをより迅速に正確に提供するシステムの開発及び有効な情報提供に向けての調査研究を継続することとしたい。

 

 

 

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