播磨灘験潮器設置地点の海面気圧を算出するのに用いた姫路、神戸、洲本、徳島の海面気圧データを図26に、これらのデータから推定した験潮器設置地点における海面気圧を図27に示す。また、周防灘験潮器設置地点の海面気圧を算出するのに用いた山口、下関、飯塚、大分の海面気圧データを図28に、これらのデータから推定した験潮器設置地点における海面気圧を図29に示す。
これらの結果をもとに作成した気圧補正後の播磨灘の潮汐観測結果を表16に、周防灘の潮汐観測結果を表17に示す。
b) 調和解析
大気圧補正を施した播磨灘と周防灘の潮汐観測データに対し、調和解析を実施した。計算手法は、1ヶ月T.I.法である。
播磨灘及び周防灘の「潮汐1ヶ月調和分解成果」を表18に示す。
調和解析結果の定数を用いて観測期間の推算(予報)を行い再現性の検証を実施した。
播磨灘の観測データの経時変化を図30に、推定残差(実測―推算)を図31に示す。また、周防灘の観測データの経時変化を図32、推定残差を図33に示す。
播磨灘においては、誤差分布は、±5cm以内に92.3%収まり、±10cm以内では99.6%が収まっている。この結果再現性が良好であることが確認できた。
周防灘においても、±5cm以内に84.7%、±10cm以内に97.6%、±15cmでは100.0%に月又まっている。
播磨灘及び周防灘における付近験潮所の主要分潮及び非調和定数を表19に、周防灘における付近験潮所の主要分潮及び非調和定数を表20に示す。