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図5. BM測量方法

 

(2) 解析基準点

BMの高さを求めるための解析基準点として、各測量点近傍の国土地理院電子基準点を使用した。各BMの高さ測量解析に使用した電子基準点の一覧を表5に示す。BMから電子基準点までの距離は数kmから最大約30kmである。電子基準点は各BMに対し3点選定した。電子基準点はBMから最も近い3点を優先して選択したが、解析結果のばらつきが大きい場合などの理由により他の電子基準点を採用した場合もある。

 

(3) 解析

解析に用いたソフトウェアはGPSurvey2.35である。解析に用いた電子基準点は、BMから最も近い3点を優先して選んだが、解析の結果、高さ成分の“ばらつき”が大きい場合には、適宜、電子基準点を替えて解析し、“ばらつき”の少ないものを採用した。それでも、“ばらつき”が5cm以上の場合には、衛星配置を考慮し、受信状況の悪い衛星及び測量前後の低高度衛星を除外して解析した。ここで計算したのはGPSアンテナ位相中心での楕円体高である。ここからBM上のアンテナ高を減じBMの楕円体高を求めた。BMの楕円体高を表6に示す。楕円体高を求めるために用いた3点の解析結果として、各点における標準偏差を求めた。標準偏差は詫間及び長浜の0.045mが最大で、福山の0.002mが最小であった。

BM上、または偏心点上のアンテナの位置は、3つの電子基準点からの基線解析結果の平均値から求めた。

 

 

 

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