9] 港まつり 船漕ぎ競争
・鹿児島県薩摩郡(下甑島)鹿島村
・8月13日
・村と漁協 漁協 TEL09969-4-2311 村経済土木課 鹿島村藺牟田 TEL09969-4-2211
・和船(木造) 櫂(以前は櫓) 漕ぎ手6人 音頭取り1人 7人乗り
★漁協が中心となって大漁と海上安全を祈願する港まつりの行事のひとつ。最初は、子供たちに「櫓漕ぎ」を教えるために始まったという。現在でも船は村が管理し、学生の体験学習にも使っている。
「鹿島村郷土史」(昭和57年刊:第一法規)には「船漕ぎ競争昔は学童や青年によって各区対抗の船漕ぎ競争が行われ、村民総出の応援で…後、海の記念日の7月20日になり、船の動力化その他の事情により廃止された。」とある。
10] えびす祭り (船漕ぎ競争は過去に一度か二度あった)
・鹿児島県薩摩郡(上甑島)里村
・旧暦11月3日(2000年は11月28日)
・漁協 TEL09969-3-2316
★豊漁と海上安全を祈願する「えびす祭」では現在は海上漁船パレードがメイン行事になっている。船漕ぎ競争は現在はない。
11] 山川みなと祭り ローボート競漕大会
・鹿児島県指宿郡山川町
・6月第1日曜日 山川港
・町教育委員会 TEL0993-34-1111(役場)
・ローボート(B&G海洋センター) オール 漕ぎ手3人 舵1人 4人乗り
★10年ほど前にはじまったローボートレース。毎年10チーム位が参加。
12] 桜島の島まわり (大正初年に消滅)
・鹿児島県鹿児島郡桜島町
・秋の彼岸
★『桜島町郷土誌』(昭和63年:郷土誌編纂委員会)に「…秋の彼岸は島まわりを行った。歴史的には第十九代島津光久の時に始められたと伝えられ豊年方祭の意味をもっていたといわれるが、次第に桜島の青壮年の腕力優劣を争う勇壮な競技となっていった。明治四十年(1908)九月二十二日の鹿児島新聞によると島まわりは全島人を通じた競争ではなく、年により競争相手も組み合わせも異なったとしている。ちなみにこの年は横山、小池、赤生原、赤水、を一組、武、藤野、二俣、白浜を一組、瀬戸、脇、有村、古里、湯之、野尻を一組とした三方面に別れて競ったという。…船は八丁櫓で三八人から四十人を乗員とし、選ばれたコギ手は屈強の体をもって褌一つの裸体となり、サラシの後ハチマキをしめた姿であった。また各船とも触(ママ)部にきれいに着かざった女性を乗せ、彼女らの打ちならす太鼓、三味線、歌、踊りで士気を上げ、塩かけどんの力水を受け島を回る。…」とある。