16] 櫂伝馬
・広島県豊田郡蒲刈町宮盛
・10月第2日曜日(古くは旧8月13日)
・櫂伝馬 櫂
★日高庄八幡宮秋祭りの行事。神事の後、2隻が競漕して松島までいって松の枝を取って来た。
17] 櫂伝馬
・広島県豊田郡蒲刈町大浦
・旧9月3日
・櫂伝馬
★御座船を3〜4隻の櫂伝馬が並んで引いた。渡御の後、夕方3隻で沖の千才を回って帰るコースで行った。3年ごとに海上渡御が行われた。現在は水夫はハッピ、白の短パン姿、それ以前は長襦袢であった。なお、櫂伝馬は海難救助にもあたった。
18] こぎてんま 宮島管弦祭(参考行事)
・広島県広島市江波
・旧6月17日の大潮時
・保存会 TEL082-234-7905
・櫂伝馬 櫂 漕ぎ手14人 大櫂(梶)1人 その他合わせて37人乗り
★安芸の宮島・厳島神杜の大祭:管弦祭は神輿を乗せて広島湾内の3つの神杜を回る「管弦船」の長い伝統をもつ華やかな祭典である。この主役の管弦船を曳航する重要な役割を果たすのが、広島市江波の“漕伝馬”である。漕ぎ手は14人、梶をとる大櫂が1人、音頭取りの太鼓1人、その音頭に合わせて台振りは4斗樽の上で見事な采を振る。漕伝馬は1隻であり、他と競漕をすることはないが、各地の櫂伝馬競漕と同じで、巧みな櫂捌きによって管弦船を曳航する技術は見事なものであり、神奈川真鶴の御船祭りや和歌山:河内祭りとの類似が強く見られる興味深い行事である。