調査の結果概要
1) 『船競漕』の分布地域
北海道から沖縄まで、広く分布しているものの、明らかに列島の西に偏重している。特に、濃密に分布している地域(過去にあったのも含めて)は、沖縄、奄美、長崎、そして瀬戸内海である。また、それらの地域は伝統的な『船競漕』が多い。
2) 『船競漕』の存在数
過去から現在まで、存在を確認できた件数※は、443件であり、そのうち現在も行われてるものは261件である。
最近5年くらいの間に、漕ぎ手の減少を理由に消滅したケースが相当数みられた。
※件数は、町主催など開催がはっきりしたものの他、集落行事などあるが、すでになくなった場合は集落単位のものは確認ができにくく、把握数は実際より少ないと考えられる。