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3.10 新たな追尾方式(新方式レーダー)による追尾性能の向上

平成10年度の報告書第4章対策案の検討で、高速船に対するレーダーによる追尾には、東京湾システムから蓄積したノウハウが重要であること、新方式レーダーでも基本的な追尾方式はそのまま継承するのが妥当であることを示した。

近年、VTSシステムヘのAIS導入が世界的に検討されているが、全船舶に搭載されない限り導入されたとしてもレーダーによる情報収集は必須であり、このためにはレーダー情報のより高い信頼性が求められる。この新方式レーダ案はレーダーの諸元は現状のままで特に問題は無いとしてその範囲で考えたが、高速船ばかりでなく一般船に対しても追尾性能の向上などによって、より効果的な情報提供ができることが期待できる。

AISとの連携により、レーダー電波の遮蔽及び減衰などによる問題点が解決できることは、平成10年度の報告書第4章対策案の検討で指摘したとおりであるが、AISの導入による新たな追尾方式について別途検討を行う必要がある。

 

 

 

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