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3.6.5 中ノ瀬航路を通航する船舶の追尾が継続できない原因について

アンケート調査結果から、中ノ瀬航路を通航する船舶の追尾で、追尾が継続できない原因として、本牧レーダー電波の遮蔽と多重反射による偽像が考えられる。この遮蔽は、本牧レーダー局付近及び中ノ瀬付近に停泊又は航行している船舶によるものである。多重反射による偽像は、本牧レーダー局付近及び中ノ瀬付近に停泊又は航行している船舶と陸上の建造物によるものである。

本牧レーダ局と中ノ瀬付近に存在する船舶によるレーダー電波の陰となる領域と中ノ瀬航路との位置関係を図3.6.5に示す。図中、船舶の長さと(水面上の)高さとの関係を示す部分が小さいため、拡大した図を付け、表3.6.5に詳細を示す。この図3.6.5と表3.6.5は中ノ瀬付近に存在する船舶の位置と船体長(水面上の高さ)によってレーダー電波の陰となる領域が中ノ瀬航路にかかる可能性があることを示している。

 

表3.6.5 船舶の長さと海水面からの推定高さの例

062-1.gif

 

船舶の長さと海水面からの推定高さの相関関係

(日本船舶明細書から10隻のデータを抜き取った計算による)

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