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3.2.3 追尾性能の実績

既存の追尾方式における追尾性能は、これまでのシステム運用の経験で得られた追尾結果などを基に、追尾パラメータの見直し、変更を数度にわたって実施し、追尾実績は、追尾率で99%以上(当初システムの設計目標であった追尾率98%以上は既に達成済み)を達成している。

平成10年度報告書第1章「現状における追尾限界」で示した追尾可能な船舶の最高速力(約35ノット)は、その代表的な条件である等速直進運動時の速力(35ノット、この35ノットの値は追尾パラメータの1つで定数管理となっている)で設定され、この追尾性能は擬似映像によるシミュレーションテストでその動作が確認されたものである。

 

3.2.4 追尾性能の仕様

現行レーダーによる追尾性能は、海上交通情報機構システム装置仕様書で規定されている。

新方式レーダーの追尾性能は、現行の規定に対して速度値で2倍、時間値で半分となることが昨年度の研究で示された。

現行レーダーと新方式レーダーの追尾性能の比較表を表3.2.4に示す。

 

表3.2.4 現行レーダーと新方式レーダーの追尾性能の比較表

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(追尾できなければならない船舶の最高運動速度を規定している。新方式レーダーシステムでは、現行のレーダーシステムの追尾性能に比べ、速度は2倍、時間は半分となる。)

 

 

 

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