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2.2 新方式レーダーのレーダー映像(主に表示)処理系の検討

昨年度の中間報告書第3章に記載したとおり、新方式レーダーの採用で高速船(航海速力が約35ノット以上)が追尾できるほか、航海速力が約35ノットまでの一般船舶の追尾が既存レーダー方式よりも早く安定することと、追尾に成功する確率が既存レーダー方式より向上することなどが期待できる。これらの効果は前述した合成装置とレーダー運用卓の情報処理装置で構成されるレーダー映像(主に表示)処理系に反映される。

新方式レーダーのレーダー映像(主に表示)処理系に関する検討結果を表2.2に示す。

 

表2.2 新方式レーダーのレーダー映像(主に表示)処理系に関する検討結果

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(注1) 新方式レーダーのアンテナ回転は毎分20回転相当となり既存レーダーのアンテナ回転の毎分10回転の2倍となるため、GD表示系はレーダー映像(GD)を3秒周期で表示することになる。従って、レーダー運用卓の画面上で表示更新されるレーダー映像(GD)の平均的な表示遅れの時間は半分に短縮できることになる。

(既存レーダーのアンテナ回転は6秒周期であったため、平均的な処理遅れはアンテナ約2回転遅れの約12秒遅れであったが、新方式レーダーでは3秒周期相当となるため、平均的な処理遅れでは従来と同様にアンテナ約2回転遅れとなるが時間では約6秒遅れと半分に短縮できる。

レビューファイル容量は倍増となる。新方式レーダーでのレビュー処理は3秒周期での保存及び表示となるのできめ細かくなる。)

 

 

 

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