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基本データの内容は、船名、呼出符号、CPA、TCPA、距離、針路、位置、対地進路、対地速度、船首方向、回頭率、及びデータ取得源とする。

拡張データは、“拡張データ(Extended data)”の要求によって表示させるものとする。基本データに加える拡張データの内容は、船舶の航行状態、MMSI、船種、全長、全幅、喫水、位置センサー、及び位置確度、インテグリティとする。

受信したAIS情報が不足している場合は、データが欠落していることを文字数字データ・ウィンドーに表示しなければならない。

 

7 レーダー/ARPAとAISデータの融合

 

活性物標に対してARPAデータとAISデータの両方が得られれば、位置、距離、針路、進行方向、及び速力のデータが“データ融合”の一定の基準を満たしているかを自動的に点検しなければならない。

a) 基準が満たされていれば、物標はAIS記号でのみ表示され、その動きは1つのベクトルでのみ表示する。

b) 基準が満たされていなければ、2つのそれぞれの記号が2つの対応するベクトルを付けて、別々に表示する。

c) 基準が満たされていたが、今後は満たされないという場合は、

- 警報を発せられ、

- 物標のデータ・ウィンドーに表示が出て、

- 2つの別々の記号に、対応するベクトルが付けられて表示される。

物標のARPA追尾は継続する。基準が再び満たされた時は、融合が自動的に復旧するようにする。

d) 融合物標のARPAデータ又はAISデータが得られなくなった場合は、

- 消失物標記号が表示され、

- 警報が発せられ、

- 物標の記号と、残ったデータ源に対応するベクトルのみが表示される。

e) 融合AIS物標の活性化が中止(休眠化)されれば、物標のARPA追尾も中止される。

 

 

 

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