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IALA・VTSマニュアル(案)

 

VTS要員

研修、資格認定及び作業環境

 

国際的な枠組み

 

STCW条約

船員の研修及び資格認定並びに当直業務に関する国際条約(STCW条約)への締結国による1995年会議は、海上における人命及び輸送の安全並びに環境保護の維持に向けて、船員以外の専門家による寄与が重要であることを認識した。同会議は、STCW条約に、水先案内人及び船舶通行業務(VTS)要員について国際的に同意された規定を含めることを要求した。本章では、VTS要員の要件を満足させるためにIALAにおいて検討されてきたところの所産を取り上げて論を進める。

 

国際航路標識協会

国際航路標識協会(IALA)の主たる目標は、航路標識及び海上通航業務並びに環境保護対策の進歩と調和とを図ることにより、船舶の安全で経済的かつ能率的な運行を促進し向上させることにある。本VTS委員会は、IALA理事会より、これらの目標を満足するために、VTS要員の研修及び資格認定についての勧告を作成し、研修のための教育コースを考案する、という責任を課せられた。この作業は、IALA理事会の監督の下に、また、IMOと協議して実施された。

 

 

 

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