キューバ国ハバナ港
調査日時:2000年8月11日(金)10:00〜12:30
ASPORT = Asociacion Portuaia (On be half Port Authority)
面談者:Ms. Jesus Amoros Martinez (Specialist, Asociacion Porturia (ASPORT)
Mr. Mercedes Perez Mewhall (Sub-Director Commercial Operation)
1. 港の概要
キューバ国はアメリカ大陸フロリダ半島の南に約145Kmに位置し、国土面積約12万Km2で日本の本州の約半分位であり、ハバナ港は奥行きの深い同湾内の海岸線を活用した天然の良港で、湾内全域に施設を配置し、全ての貨物に対応出来る施設が整っているが、航路筋の水深は約8m程で泊地も浅く、繋留施設は櫛型桟橋が多く施設全体の陳腐化が進み、現代の大型船に対応出来なくなり、10数箇所ある櫛型桟橋はSierra Maestra Terminal 1号バースが客船バースとして使用されている以外は殆ど使用されていない。
港内には現在、小規模ながら取扱い貨物の品目別の施設として、穀物用サイロ埠頭、石油精製施設を併設したJetty、一般雑貨埠頭及びコンテナバース等があり、それぞれの取扱い貨物に対応した施設がある。
2. 港湾管理体制と将来計画
キューバ国内には主要7港あり管理は国(運輸省)の直轄管理下にあり、実質的な管理業務はASPORT (Asociacion Portuaria)言う組織が行っており、更に港湾輸送業務は各施設毎(取扱い貨物別)にPort Service Companyが11社に分割されているが、管理・運営の実権は全て国家の直轄であり、現在国内主要7港湾については、2000年12月を目途にPort Authorityを設置する為の法整備が行われている。
3. 主要港湾施設の概要
-Sierra Maestra Terminal
:3本のPierがあり総延長1,150m/水深8.4m〜9.7mでありNo-1 Pierは客船バースとして使用されているが、No-2/3 Pierは陳腐化が激しく現在使用不可能な状態である。
-Margarita Iglesias
:3本のPierがあり総延長810m/水深6.1mであり、全てのPierは現在使用不可能である。
-Habana Central
:延長278mのPierで水深7.3mであり現在使用不可能
-June Manuel Diaz
:305m/水深5.8mで小型船の一般雑貨を取扱っている。
-Osvaldo Sanchez
:延長286m/水深5.4m主として材木を取扱っている。
-Haiphong
:現在主要岸壁として活用され、全長850m(6バース)/水深9.7m、岸壁クレーン(LLC)12台(Capacity5.0〜8.0トン)及び上屋(20,000m2)設置され鋼材、自動車、雑貨及びコンテナを取扱っている。
-Manuel Porto Dapena
:全長305m(2バース)水深7.6m〜9.3m主要取扱い貨物は材木、冷凍食品、石油製品、肥料及び一般雑貨である、主として大型船用である。
-Commander Turcio Lima
:延長237m/水深9.6m穀物専用バースで、機械式アンローダーと、サイロ(容量30,000トン)が設置されている。