7. 今後の課題
-インターネットへの対応-
新聞やテレビで毎日のようにIT(情報技術)関連記事が掲載され、IT時代と騒がれているが、海上の船舶においては、一部にはITの恩恵を受け改善されてきているものの、依然として従前からの自己完結的性格を持続しているところが多い。
しかし、我が国の外航船舶においてもISMコードの強制化や混乗船等運航形態の変化により、ITを利用した陸上からの支援体制が徐々に構築されてきている。
今年度当初に実施したCD-ROM試作品によるアンケート調査の結果においても、故障例や調査研究報告のような静的海技情報については、検索機能さえ強化されればCD-ROMに収録することにより情報の蓄積も容易となり歓迎されているが、重大海難発生の都度逐次改正作業が進められているIMO関連条約のような動的海技情報については、情報技術の一手段であるホームページを活用し、より早い改正情報の閲覧を希望する意見が寄せられている。特に、入手情報量の少ない規模の小さい会社の海技関係者から多くの要望が聞かれた。
CD-ROM作成委員会等においても、これらの意見や要望を加味して、CD-ROMの構成はインターネットのホームページの構成と同じものとするという基本方針を基に作業を進めてきた。
現在、当協会に設置しているホームページの規模は10メガバイトである。そのうち開設当初から使用している容量は約4メガバイトであるが、今回CD-ROMに収録した「Port State Controlの実態について」及び「改正STCW条約とその後の動向」の容量は、文章を作成し終わった時点でそれぞれ約4メガバイトと1.4メガバイトである。これらを掲載するだけで当協会のホームページの容量はほぼ満杯となる。更に、利用者の便を考慮して「しおり」や「ボタン」を配置したり、ファイル読み込みを迅速に行なうため資料ファイルを細分化すると、ホームページ掲載時の電子的容量は更に増大する。
また、今後ホームページ掲載用の資料を作成する際には、ホームページへの取り込みが容易に、かつ短時間でできるよう電子情報化すると共に、適当なファイル容量に細分化する必要がある。特に、長文資料の章節区分及び図表の電子化方法には注意が必要である。
今後、改正条約等の逐次掲載、必要新資料の追加掲載を考慮すれば、現在の10メガバイトの容量では心もとない。アンケート回答にあるように、最新の情報を求める声に早急に対応するためには、当協会ホームページの規模拡大を図る必要がある。
一方、CD-ROM情報とホームページ情報をユーザーがどのように利用していくかを勘案もする時、Read out only memoryのみを媒体として継続していくのか、ホームページ情報をもってRenewal可能な媒体を今後考慮していくのかも問題となる。