交通は都市開発に対し、非常に重要な役割を果たした。しかし、交通網は種々の問題を抱えている。技術レベルが低い。車両が老朽化している。整備のための資金不足、ネットワークへの過剰負荷などが問題の一端である。
道路・橋の欠如:橋が弱く狭い傾向があり、人々の日常の移動を阻害している。放射状幹線の欠如、スポーク・ハブ幹線の欠如、中心・中部・外環状道路の欠如などが問題となっている。市内の主要道路が実際には第一もしくは第二基準を満たしていない。主要道路の多くで、ピーク時に過剰負荷の問題が顕在化し始めている。種々の交通手段が混在し、毎日の移動密度が非常に高い。交通の安全確保が懸念される。
公共交通のシェアが低く、利用率も都市交通需要の2%と下落している。自転車とオートバイ利用が混在し、事故が起こりやすい交通環境をもたらしている。煙、ほこり、騒音と同様に、市では交通渋滞に伴う大気汚染が深刻化している。このような状況下、都市人口は増加し、多くの住宅地域または工業地域が形成され、交通量が急激に増加している。
バスによる公共交通整備の方向づけ
2020年への市の交通整備目標:市が着手する工業化と近代化の前提条件である交通ネットワーク整備、交通管理システム改善に十分注意を払う。公共旅客輸送が人々市内移動における主要な役割を果たすと予想される。そのための良好な都市環境と周辺域を改善する。
将来のバス交通整備:
(1) 目的:2001-2005:バス交通が需要の5-12%を担うよう、徐々に公共旅客輸送を整備し強化する。
(2) 2010-2020:バス交通が一日当たりの交通需要の20-27%を担うようシェアを上げる。
(3) サービスの質:第一、第二基準道路全てと人口の多い地域の全体をカバーするために、広域のバスネットワーク整備を実施する。バスサービスは利便性、定時制、安全性、洗練された、また信頼されるサービスを目指す。
(4) 公共交通は人々の生活水準を考慮し負担可能で、個人の交通手段の代わりに公共交通を利用したくなるようなもとのする。
2010年への目標指標:
(1) バス台数:6,200-8,040
(2) 路線数:140-200、
(3) 主軸は供給先行と考える。サービスが定期的で、近代的な、そして洗練された方法で供給されるべきである。