市には、総延長16,486メートル、313の橋がある。10トン以下の容量の橋が、約50%を占めている。一般的に言うと、ほとんどの橋が加重とサイズの面で、需要を満足させることができない。50年以上前に建設された橋が50%に達する。多くの橋が、高さ制限を保てず、内陸水運の障害となっている。さらに、その多くにはブレイクアウェイ支援システムが不備である。
全部で1,276個所の交差点がある。744のT字路、480の十字路、15の5叉路、2つの6叉路、1つ7叉路、25のロータリー、9つの工事現場がある。すべての交差点は平面交差である。都市部の交差点での交通量は多く、渋滞を起こす傾向がある。種々の交通手段が混在するために、特にホア・フン駅に向かう南北線と、幹線道路が平面交差であるために、輸送容量や利用効率は著しく減少した。
ゲートウェイは限定され、通行できない。高速道路と環状道路が平面で交差していることが、市への出入りの容量を限定している重要な理由である。都市部の交通量の状況は、22のセクションで交通量が一時間当たり一方向15,000人を超え、35の地点で1万から1万5千人、82の地点で50千人から1万人に達している。(理論と実践をふまえて言うと、世界中で多くの都市で一時間当たり一方向の交通量が1万5千人を超えると都市内鉄道の建設を必要としている。)HCMCでは、多くのルートで、1万5千人/時/方向に達しているため、市が効果的な解決法を模索する必要がある。
上記は、具体的かつ典型的な数値で、都市交通改善と開発要求が現在大きいことを示す。改善、改良、重要施設の建設が交通の容量増大に貢献し、将来の発展の条件であると考えられており、HCMCにおける緊急であり、目的である要件の一つである。
HCMCは、過去に中央政府や多くの国際機関や関連組織からの支援を受け、交通開発事業に関しての調査を以下の通り実施してきた。
英国の海外開発援助資金で、MVAコンサルトによって実施された調査は、1998年末から1999年初めに完了した交通調査である。次の事業のベースになる良い調査といえる。
サイゴン川を通り抜けるトンネル調査は英国の援助でマウンセルが実施した。調査結果は現在進行中の事業である東西大通りの建設のために使われた。
HCMC市内の鉄道交通システムのプレF/Sはドイツ ザクセン州の資金でTUドレスデン大学が行い、1997年末に完了した。HCMC内鉄道システムの開発事業のベースを構成する事業化調査である。
既存バスルートの調査は、Ben ThanhマーケットからBinh Tayまでの区間で、セマリー(民間)がHCMCの300周年を記念して、フランスのリヨン市の援助で実施され、1998年に完了した。旅客交通モードの選択に良い調査である。
公共旅客交通のバスコリドーに関しての調査は、フランスのRATPにより実施され、1999年に完了した。