一方TGM(郊外電車)が運営する路線のひとつは、人口の伸びが鈍いために沈滞状況にある。
チュニスの南部もTGMと同じ問題を抱えているが、SNCFTは路線のキャパシティーを拡大するために施設の近代化を行う予定である。この会社は首都と周辺地区とを結ぶ56kmの路線網を持っている。
民間会社はバスを営業しており、その代表がTCVとTUTである。チュニス管区にそれぞれ6路線と3路線を持っているが、その市場はSNTのわずか8%にすぎない。
これらの他に、市内には6,800台のタクシーが営業している。
こうした交通手段や多様性の拡大にも関わらず、交通システムは以下のような多くの問題を抱えている。
・運営主体が多様で、相互の協力が欠如していること
・ラッシュ時の定員超過に特徴的なようにサービスの質が低いこと
大スファックス
スファックス市は単独の行政区域で、人口は73万である。
スファックスでは、機動率は推定で住民一人一日あたり1.43回で、その70%が自家用交通手段、30%が公共交通によるものである。この市では自転車の利用が大変重要で、全体の30%を占めている。
交通網が機能していないため、自家用車を持っていない住民の多くが移動に2輪車両を利用するほか、生徒・学生も2輪車両を使っている。ただし学生はSORETRAS線の定期券を持っている。