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表2.2.5 エンジンメーカサイドのNOx関連パラメータ変更例

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(2) パラメータ変更がNOx排出率に及ぼす影響

(a) エンジンメーカでの調査例

NOxテクニカルコードに挙げられたパラメータの中から変更後のNOx排出率に及ぼす影響が大きいと考えられるもの、および変更頻度が高いと考えられるパラメータを選定しその変更内容とNOx排出率に及ぼす影響を調査した。

表2.2.6に選定したパラメータを示し、表2.2.7にパラメータの変更がNOx排出率に及ぼす影響を示す。

パラメータのうち、燃料弁に関しては、その影響がよく調査されている。噴射角度(水平・垂直方向)やノズル穴数、ノズル径によりNOx排出率は大きく変化することがわかっており、その変化量も定量的に把握されている。

圧縮シムやピストンヘッド形状、シリンダカバー形状は、通常は単独で変更する場合はほとんどなく、組合わせて変更する場合が多い。従って、これらのパラメータを単独変更した場合の影響評価は、あまり意味がない。一方、エンジンメーカでは、シリンダ内最高圧力(Pmax)のような指標でNOx排出率を予測する方法を用いる場合が多いが、このPmaxは部品段階、もしくは機関停止中に客観的な確認ができないため、NOx排出率に関連するとしてテクニカルファイルに挙げられたパラメータには含まれていない。

現段階ではバックデータは充実していないが、今後第13規則対象エンジンの増加に伴って、バックデータが充実してくるのでバックデータのみからNOx排出率を定量化することが可能になるとおもわれる。

 

表2.2.6 本研究で検討したパラメータ、変更内容

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