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ドイツほどではないが、1999年12月の米国舶用ディーゼルエンジン規則も官民協力の賜物である。EPAは、ガソリンエンジンの場合と同じく、あらゆる機会を通じて民間の意見を吸い上げている。

NPRM (1994年11月9日)、SNPRM (1996年2月7日)までは内燃機関として出されたものであり、その後EPAがディーゼルエンジンに対するANPRMを出したことは前述のとおりである。当然、これらの全てに民間のコメントを期待するコメント期間、公聴会が設けられている。また、EPAは必要あるごとにエンジンメーカー、ボート製造所、環境団体、州等とコンタクトしている。

エンジンメーカーからのコメントは、基準の実現可能度、適正度、タイミングに集中していた。EPAは、これらのコメントを分析して、提案したTier 3エンジンに対する基準を取り下げて将来事項としたり、カテゴリー2エンジンのサブカテゴリーの細分化が最終的に決められた。エンジンの生産ラインを混乱に陥れないためのクレジットのABTも、ガソリンエンジンと同じような形で適用されている。

上記の官民協力の精神は、3-2節で述べた2000年11月17日のANRPMでも全く同じである。

 

 

 

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