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(別紙)

 

中国共産党第15期中央委員会第5次全体会議

 

中国共産党第15期中央委員会第5回総会(15期5中総)は2000年10月9日から11日まで北京で開かれた。この会議には中央委員183人、同候補144人が出席した。中央規律検査委員会常務委員会委員と関係方面の責任者が会議に列席した。

会議は中央政治局が主宰した。中央委員会総書記の江沢民同志が重要演説を行った。

総会は「第10次国民経済・社会発展5カ年計画(2001〜2005年)の策定に関する党中央の提案」を審議、採択した。朱鎔基同志が「提案」草案について説明した。

総会は改革・開放後20余年間の、特に第9次5カ年計画(1996〜2000年)以来の我が国の経済建設と社会発展の大きな成果を高く評価した。全党と全国各民族人民の共同の努力を経て、我が国の生産力水準は現在、大きな段階を1つ上っており、商品不足状況は基本的に終わり、市場の需給関係は大きく変化した。社会主義市場経済体制が初歩的に確立され、資源配分において市場メカニズムが基礎的役割をますますはっきりと果たすようになり、経済発展のための体制面の環境は大きく変化した。全方位の対外開放の構造がほぼ形成され、輸出志向型の経済が急速に発展し、対外経済関係は大きく変化した。われわれはすでに近代化の前の2段階の戦略目標を勝利のうちに達成した。経済と社会は全面的に発展し、人民の生活は全体として小康の水準(まずまずの生活水準)に達した。これは中華民族の発展史における新たな一里塚である。

総会は世紀の変わり目の我が国の改革・開放と近代化が直面する国際・国内情勢を掘り下げて分析し、次の点を確認した。新世紀から、我が国は小康社会を全面的に建設し、近代化を速める新しい発展段階に入る。今後5〜10年は、我が国の経済・社会発展の重要な時期であり、経済構造の戦略的調整の重要な時期であり、社会主義市場経済体制の整備と対外開放拡大の重要な時期である。

総会は新世紀の我が国の近代化に対する第15回党大会の全体的展望と部署配置に従って、第10次5カ年計画期の我が国の経済社会発展の主要な努力目標を次のように提起した。国民経済の比較的高い発展速度を維持し、経済構造の戦略的調整で顕著な成果を収め、経済成長の質と効率を著しく高め、2010年までに国内総生産(GDP)を2000年の倍にするためのしっかりした基礎を築く。国有企業の現代的企業制度づくりで大きな進展を収め、社会保障制度を比較的完全なものにし、社会主義市場経済体制の整備で実質的な一歩を踏み出し、より大きな範囲で、より深く国際的な経済協力と競争に参加する。

 

 

 

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