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14) 米国クルーズ船観光開発法案(S. 1510)

 

提出日:1999年8月5日

提案者:ジョン・マッケイン上院議員

共同提案者:バーバーラ・ボクサー議員、コンラッド・バーンズ議員、ポール・カバーデル議員、ダイアン・ファインスタイン議員、ケイ・ベイリー・ハッチンソン議員、フランク・マーコウスキ議員、ポール・サーベインズ議員、ストロム・サモンド議員

 

上院通商委員会委員長であり、共和党大統領候補に立候補していたジョン・マッケイン上院議員(共和党アリゾナ)は、1999年の夏の休会直前に米国クルーズ船観光開発法案(S. 1510)を提出した。同法案は、米国港湾間のクルーズ航路を米国籍米国建造船に留保するという長年の政策に挑戦するものであった。同法案は1886年の旅客船サービス法を攻撃するものであり、これはジョーンズ・アクト攻撃につながるものである。

マッケイン法案は、外国クルーズ船社が2006年までの期限付きで米国内航クルーズを提供することを認め、米国人を配乗し、米国籍の下での船舶の運航及び米国造船所における建造のインセンティブをクルーズ船社に提供するものである。同法案は直接ジョーンズ・アクトに影響は及ぼさないが、ジョーンズ・アクトに対する象徴的な攻撃と捉えることができる。さらにマッケイン上院議員はジョーンズ・アクト反対派として知られている。

同議員の発表によれば、提案されたS. 1510の要旨は次のとおりである。

 

・法施行後3年の間、大型クルーズ船が米国籍に転籍し米国内で運航することを認めることにより、クルーズ事業を奨励する。

・外国籍クルーズ船の米国国内航路における運航を条件付きで認める。法施行後1年の間、リポジショニング・クルーズ(注:夏季のアラスカから冬季のカリブへのようなクルーズ船隊運航海域の季節移動の際に発生するクルーズ)又はチャーターによる内航運航(2週間以内のものに限る。)を外国籍クルーズ船に認める。外国籍クルーズ船に発行された許可書は、米国内航クルーズ航路での運航が合計200日を超えるか又は2006年12月31日のどちらか早い時点で無効となる。

 

 

 

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