運輸省(Department of Transportation: DOT)の1999年運輸統計年報(Transportation Statistics Annual Report 1999)によれば1997年米国の港湾が取り扱った貨物の総トン数は23億トンである。このうち約半分が外国との国際貿易貨物であり残り半分が国内貨物(沿岸、非隣接、内陸及び五大湖)である。国際貨物は1980年から1997年の間に約3割増加したが、国内貨物は殆ど増加していない。1997年世界商船隊の27%、DWTにして44%の船が米国の港を訪れた。
国際航路のコンテナ船を受け入れることのできる上位10港は第2-4表に示すロングビーチ、ロサンゼルス、ニューヨーク、チャールストン、シアトル、オークランド、ノーフォーク、マイアミ、ヒューストン、タコマの10港であるが4,500TEU以上のメガ・シップを受け入れることのできる港はボルチモア、タコマ、ハンプトンローズ、ロングビーチ、シアトルの5港に過ぎない。
米国の国際貿易で船舶輸送の占める割合は1980年の62%から1997年には40%と大幅に減少している。この理由はカナダ及びメキシコヘの陸上輸送の急増と航空貨物の増大である。