・グダンスク造船所で見込まれる乾ドックの新設を含め、生産設備の一層の近代化と再開発。グダンスクのドック新設が実現すれば、現在進行中の同造船所の生産活動のグディニア造船所への統合を妨げる主要因が除かれることになる。
・ポーランドの欧州連合加盟による影響。
・ポーランド造船業が現在建造している船種と今後それに追加される船種に対する新造需要。この点に関して一つの可能性は、グディニア造船所が超大型コンテナ船を手掛けることである。1995年7月にAmerican President Linesから6,000TEU型の建造について打診があった。この商談は実現しなかったが、2000年1月に、ある船主から7,000TEU型超のコンテナ船の引合いが寄せられたという。
ポーランドの大手造船企業の中で、シチェチン造船所は最近いくつかの有望市場に参入したが、新市場がもたらす商機を最大限に活用するには、建造能力の拡大が必要となるであろう。
また、グディニア造船所の場合は、新たな商機の追求は、グディニアとグダンスクの両造船所の間で生産技術を標準化する継続中のプロセスと並行して進められると考えられる。