(2) ケッペル・グループ
ケッペル・グループは、シンガポールに本拠を置き、総資産290億シンガポールドルをもって世界18カ国に事業を展開している。総従業員数は、15,000人で、主な事業は船舶製造修理造船・オフショア関連、エネルギー・インフラ関連、不動産、銀行・金融、運輸・通信など。グループの構成は図4の通り。
98年のグループ全体の総売上は、前年比2.3%増の35億シンガポールドルで、営業損益は2億400万シンガポールドルの赤字であった。税引前利益は1億9,900万シンガポールドルの赤字であった。98年の利益低迷の理由は、第一に不動産市況が軟化したこと、ケッペルFELSに大きな竣工がなかったこと、金融部門に対しアジア金融危機の影響があったことなどである。
グループ内の主な造船会社としては、シンガポール国内にKeppel Hitachi Zosen(修繕・改造・新造)(子会社として、Kepple Shipyard(修繕・改造)を傘下に持つ)、Keppel Marine Industries(新造)及びKepple FELS Energy & Infrastructure(オフショア・リグ)、フィリピンにKeppel Philippines Marine(バタンガスヤードおよびセブヤード)、Subic Shipyard Engeneering、アラブ首長国連邦にArab Heavy Industries, Ajaman、Arab Eagle Marine、米国にAMFELS Inc, Texasがある。
