ニューポート・ニューズ造船は創立以来80年以上にわたって独立を保っていたが、1968年に天然ガス製造・供給の大手企業であるテネコにより買収された。同買収は、多角的な事業基盤を有するコングロマリットに転身しようとするテネコの事業戦略の一環であった。その後、テネコが長期債務の低減のために保有事業の整理を行ったために、1996年12月にニューポート・ニューズ造船は同社からスピン・オフし、これにあわせて株式公開を行った。
ニューポート・ニューズ造船の売上構成(1998会計年度)
一方のアボンデール・インダストリーズ(ミシシッピ州ニューオーリンズ)は、1938年に小規模なバージ建造修繕ヤードとして設立されたが、1950年代以降、航洋船舶の建造を開始した。同社は、多様な海軍艦艇及び商船の建造実績を有している。海軍艦艇としては、駆逐護衛艦、揚陸作戦艦艇、給油艦、海上輸送艦等の支援艦艇の実績があるが、水上戦闘艦の建造能力は有さない。商船については、プロダクト/ケミカルタンカー、原油タンカーを中心に、コンテナ船、LASH船等の実績を有する。
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