インドネシア造船所による国際調達の図式は、供給先を識別することによって明らかとなる。供給先に若干の変化はあるものの、総じて日本がインドネシア造船所向け舶用資材・部品の供給先として傑出している。1997年度における日本からの資材及び部品の輸入比率は全体の40%を占め、次いで米国、シンガポールが続いている。しかしながら、シンガポールはむしろ中継地点としての役割を果たしている(図3.7)。
図3.7 主要供給先の比率
インドネシア造船所に輸入される舶用部品及び機器の原産国や各々の製品内容については、表3.3でより詳細が示されている。過去10年間に東アジア諸国は、舶用部品及び機器の主要供給先となってきている。中国からは錨、携帯用電灯、音響・視覚信号、舶用推進エンジンが、韓国からは遠心ポンプが数多く入ってきている。しかしながら依然、インドネシア市場への舶用部品及び機器の主な供給国は日本、アメリカ、ドイツである。
表3.3 インドネシア市場への供給国とその主要製品
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