この実験装置によりまず海水成分の構成するスケールの付着の仕方につき実験、さらにスケールの溶け方、及び、壁面、底面へのスケール付着の仕方を検討、新電磁化水発生装置を掛けたスケールが2ヶ月程経過した後でも壁面、側面へ付着しない事を確認した。同時に、新電磁化水発生装置を掛けていないものでは壁面、側面へ付着することを確認した。また、スケールの付着はイオン化して存在するスケールがその周囲の温度等の環境にもよるのだろうが、スケールを構成する原子、分子の核外電子のイオン化エネルギーに比例する様相(大きな順に付着していく)を示すことも分ってきた。
この核外電子のイオン化エネルギーを電磁界発生装置で発生出来るように組み込む必要が有るが、これも何通りかの方法が存在し、ここでは、比較的低い電圧で目的を達成出来るように考慮して電気回路の構成を行なった。
図2に実験に使用した海水成分(1〜10に海水100グラム当たりに含まれる物質のグラム重量/、及びその他の試薬(11〜13)を示す。
海水成分表
海水中の塩分の含有量は場所、季節に依って多少変動はあるが大体3.3〜3.8%にある。海水100gは次表に示すような重量割合の諸物質を含んでいる。