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表1 各作動媒体におけるエジェクター性能比較

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2.2 要素試験

2.2.1 要素試験の目的

検討結果より得られた最適媒体を用いたエジェクターを組み込んだユニットを製作し、実際に運転を行いそれぞれの冷媒におけるエジェクターユニットの性能を明らかにする。

 

2.2.2 試験装置および試験方法

試験装置概略フローを図5〜図8に、各機器の写真を図9〜図20に示す。また、試験装置内部構造図およびエジェクター組立て断面図を別紙に添付する。

試験装置はHFC236faとイソブタンの2種類の異なる冷媒を用いて試験を行えるように設計した。また、それぞれの冷媒用のエジェクターとポンプを2台ずつ用意し交換可能として試験を行った。

試験装置中の冷媒の各点における圧力および温度を測定することができるように測温抵抗体と圧力発信器を取付けた。測定点は簡易フローシート(図5)中に示す。また、測定項目を表2に示す。

試験は駆動部、凝縮部、抽気部をそれぞれ安定するように水の流量を電動3方弁にて調整を行った後、抽気される冷媒と負荷水の温度変化より冷凍能力を求めた。

また、冷却水温度をゆるやかに上昇させ、許容背圧を求めた。なお、駆動蒸気および抽気蒸気とも飽和条件(過熱度なし)では運転することができないため、装置の安全も考慮し、過熱度を10℃程度に調整し、試験を行った。

算出式は以下の通りである。

Q1=(t1-t2)×Gw×Cpw×ρw/3600

Q1:冷凍能力(kW)(負荷水より計算)

t1:負荷水入口温度(℃)

t2:負荷水出口温度(℃)

Gw:負荷水体積流量(m3/h)

 

 

 

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