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2.1.1 主要目

全長 約100.00m

垂線間長 90.00m

幅(型) 15.00m

深さ(型)

上甲板 10.10m

車輌甲板 5.70m

喫水 (型) 計画満載喫水 5.05m

総トン数(国内トン数) 約1,598トン

載貨重量 計画満載喫水にて 約1,800t

主機関

ディーゼル機関1基

連続最大出力 7,355kW×520/161min-1×1

常用出力(85%) 6,252kW×493/153min-1×1

航行区域 限定近海区域(非国際)

 

2.2 CFDによる検討

2.2.1 目的

船舶に関するCFDの研究は20年ほど前から行われており、近年、コンピュータの性能向上に伴い、ほぼ実用化の段階に至っている。これまでの船型開発では、その大部分を水槽試験に頼ってきたが、より優れた船型の開発と、その開発に要するコストと時間の短縮を図るためにCFDが活用されつつある。

このため、本年度の船型開発では、低コストで効率的な船型開発を行う試みとして、水槽試験模型船を製作する前にCFD計算により船体形状を検討した。なお、使用したプログラムは、東京大学で開発されたコードTM4mdf及び船舶技術研究所で開発されたコードSURFである。

 

2.2.2 船型作成及び計算状態

船型データは、2次元のオフセットデータより、線図作成用3次元CAD“FastShip”を用いて、主にセクションデータにフィットするように3次元のサーフェイスデータを作成した。図3に船型形状を示す。なお計算状態はすべて満載状態とし、速力は20ノットを基準とした。

 

071-1.gif

図3 船型形状

 

2.2.3 TM4mdfによる計算

1) 計算の概要

TM4mdfは、格子作成の手間が少ない方法で、船型形状に適合しない矩形格子を用いている。また波のシミュレーションには、砕波を含む波にも対処でき、造波抵抗の評価が可能な密度関数法を用いた。

 

 

 

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