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図7 試作した装置による探傷結果の一例

 

2.3.4 フィールド試験

試作した自動UTシステムをLPGタンク建造現場に持ち込み、フィールド試験を実施した。試験項目は以下の通りである。

・各種継手に対する適用性の確認

・放射線透過試験との欠陥検出性能比較

・現場における操作性の検証、問題点の抽出

試験対象はLPGタンクのボトム部分で、内面側には数々の補強部材があるため、超音波探傷は外面側から実施した。探傷姿勢は大部分が上向き探傷である。

表1に試験結果の一例を示す。通常の検査である放射線透過試験(RT)と自動UTにおいて、検出された欠陥の位置(RT:X、UT:X, Y, Z)、長さを示す。表中の網掛け部分はRTにおいて欠陥が検出された箇所である。表から、RTにおいて検出し、不合格となる欠陥は、試作した自動UTシステムにおいても、ほぼ検出可能であることが分かった。また、作業性、操作性、可搬性についても確認を行った。

 

 

 

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