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7 外航船舶の運航に伴うCO2など温室効果ガスの削減に向けての提言

 

本章においては前章までの調査検討結果を総括した上で、外航船舶の運航に伴うCO2など温室効果ガスの削減に向けての提言をまとめる。

 

7.1 外航船舶の運航に伴い排出されるCO2など温室効果ガス量の現状と将来予測

7.1.1 CO2排出量

表7.1-1に、全世界、外航船舶及びOECD主要各国の1995年時点でのCO2排出量推定値を示した。オークリッジ研究所が算出した全世界のCO2排出量を基準にすると、外航船舶は全世界でのCO2排出量の1.7%程度を占めるものと考えられる。これを各国別の排出量と比較すると、外航船舶からの排出量はフランス一国からのCO2排出量にほぼ相当するものである。

 

表7.1-1 世界におけるCO2排出量の比較(1995年)

118-1.gif

シップ・アンド・オーシャン財団平成11年度調査による。各国の数値はIPCCへ提供されたもの。全世界の排出量は米国オークリッジ研究所二酸化炭素情報解析センターのもの

 

船種別のCO2排出量の割合は本調査結果によれば表7.1-2に示すとおりであり、タンカー、バルカー、コンテナのそれぞれがおよそ1/3ずつを占めている。細かい算定方法などについては、1章を参照されたい。

 

表7.1-2 船種ごとの燃料消費量及びCO2排出量(1997年)

118-2.gif

燃料消費量からCO2排出量への換算には、CO2排出係数2,999g-CO2/kg-Fuelを用いた。

総計には不確定分が含まれるため、船種の合計とは一致しない。

四捨五入のため端数が一致しない場合がある。

 

 

 

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