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2.2.3 船舶からのN2O排出量のまとめ

実船調査で得られた結果は、先の表2.2-1に示したIPCCガイドライン値(0.08g/kg-Fuel)よりもむしろ10〜20%高い値であったが、今回の調査のみで代表値とするには、サンプル数が少なすぎると考えられた。そのため、排出係数として、今回は2.2.1で示したIPCC報告値の0.08g/kg-Fuelを用いることとした。

この場合、全世界での舶用機関からのN2O排出量は10.0×103t-N2O/年、CO2換算で3.1×106t-CO2/年となり、CO2排出量(374.6×106t-CO2/年)の約0.8%となるが、実船調査結果も考慮すると概算でおよそCO2排出量の約1%程度の寄与を占めるものと考えられる。

 

 

 

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