次に、負荷変動および吸着剤からの脱離によるNO濃度の変化の影響を検討するために、NO濃度およびSV値のNO除去率への影響を検討した。
反応温度300℃におけるNO濃度の影響を図4.4-4に、SV値の影響を図4.4-5にそれぞれ示した。昨年度までに行った吸着剤の性能試験結果から、Mn2O3・2ZrO2を吸着剤として用いた場合には、1000ppmのNOガスを供給した場合に脱離のピーク時のNO濃度は3000ppm程度であった。したがって、ここではNO濃度の影響を1000ppmから3500ppmの範囲で検討を行っている。
図4.4-4に示すようにこれらのNO濃度範囲では、いずれも90%以上のNO除去率が達成できることが明らかとなった。