4.2.2 調製手順
本年度用いた吸着剤はMn2O3・2ZrO2は荒井・江口ら(九州大学)の方法にもとづいて調製を行ったものである。また、脱硝触媒としてはV2O5/TiO2を使用した。それぞれの具体的な調製手順は以下に示す。
(1) 吸着剤(Mn2O3・2ZrO2)の調製方法
以下の手順で調製した。(H.Arai et al., Journal of Catalysis 158, 420-426 (1996)。)
Mn(NO3)2・6H2O 14.98g、ZrO(NO3)2・2H2O 13.93gをビーカーにはかりとり、そこへH2O 100mlを加えて撹拌した。両試薬が溶けたことを確認した後、NH4OHaq 63mlを加え、溶液のpHが10.5になるように調製し沈殿を生成させた。次に、得られた沈殿を蒸発乾固させ乳鉢で粉砕後、マッフル炉にて550℃にて6時間焼成しMn2O3・2ZrO2を得た。BELSORP 28SAを用いて求めたサンプルの比表面積は129.0(m2/g)である。