3.5 「吸着剤−脱硝触媒」2層式反応装置
(1) 装置概要
実排ガス試験に先立ち、本検討課題である「吸着剤−脱硝触媒」システムの有効性を検証する目的で、粉体での「吸着剤−脱硝触媒」二層触媒反応器を作成し、実際にアンモニアによる選択還元触媒と組み合わせた脱硝システムの有効性を確認した。反応装置概要を以下に示す。
吸着剤層を上段(上流側)に、脱硝触媒を下段(下流側)にそれぞれ充填し、それぞれをシリカウールで固定している、また還元剤であるアンモニアの導入ラインを1]吸着剤の前方、および2]吸着剤と脱硝触媒の中間にそれぞれ設置し、還元剤の導入位置による脱硝性能の違いも検討した。アンモニア導入ラインは反応層の温度の低下を避けるため、リボンヒーターにて加熱保持を行っている。