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3.1 e-businessの動向

3.1.1 e-businessプラットフォーム

Internet上でのビジネスは、e-commerce(B2C)から始まって、間接財(オフィス機器、文房具など業種に制約を受けない財)の調達(1対1、n対1)からB2Bに広がり、さらにe-Marketplace(n対m)へと進展してきた。

市場の成長が期待されるB2Bの場で、e-businessプラットフォームが提供されつつある。こうした動きは、ソフトウェアのプラットフォームが、従来のミドルウェアからe-businessプラットフォームまで上がってきていることを示している。

e-businessプラットフォームには、B2Bをターゲットにしたものと、B2B/B2C両方に適用可能なものがあるが、基本機能に大きな違いはない。違いは、B2Bに比べてB2Cが、取引相手の不特定性が高く急激に増える可能性があること、ビジュアル・インプレッションが重視されること等である。B2B/B2Cのプラットフォームの上に、カタログの収集、メンバの管理、ネゴシエーション・メーカニズム、フロー制御を追加したのがe-Marketplaceであり、全体として、XML技術をベースとしたe-businessプラットフォームを構成する。

 

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図3-1 e-businessプラットフォーム

 

これまで述べてきたように、B2C、B2C、e-Marketplaceは、基本機能(受発注処理、決済処理、カタログ生成、Webコンテンツ管理等)は共通であり、その上にそれぞれの固有の機能を積み上げればe-businessプラットフォームとなる。

 

3.1.2 e-Marketplaceの事例

各業界において、e-Marketplaceは、着実にその数を増している。現在確認されているサイトを表3-1に紹介する。

 

 

 

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