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マングローブってどんな植物?

 

「高山(こうざん)植物」という名前の植物がないのと同じように、「マングローブ」も一つの植物の種類を指す名前ではなく、熱帯や亜熱帯(あねったい)地区の潮の干満(かんまん)にさらされる海岸や、河口(かこう)近くに群落(ぐんらく)(森)を作っている植物全体を指す言葉です。

 

地形の成り立ち

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「マングローブ」と呼ばれる植物は90〜100種類ほどあります。日本では沖縄県を中心に分布していて、北限は鹿児島県となっています。

 

【がんばるっ!ヒルギ】

マングローブの森の中心を占(し)めているのが「ヒルギ」の仲間です。陸の植物は海水で枯(か)れてしまいますが、「ヒルギ」の仲間はこうした環境でも生きていけるように様々なしくみを備(そな)えています。

たとえばその根。柔(やわ)らかい土にも根づくため、また潮が満ち海水にひたったときにも根を使って呼吸できるように、タコ足のようになっていたり、うねうねになっていたりします。そのほかタネにも大きな工夫(くふう)があります、マングローブの中心となるヒルギにも種類があり、それぞれが共存(きょうぞん)しやすいように住み分けているとも考えられています。

 

 

 

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