資料:双竜重工業ホームページ
(2) 国産化状況
補機の国産化率は、機種によって異なる。L23、L28といったMAN B&Wの古い機種では80-90%に達する。他方、最近導入したL27は、国産化率は低い。中型エンジン全体の国産化比率は大型エンジンよりは低いものの、70〜80%に達している。
韓国で国産化されていない部品、ないしは競争力が低い部品は、ガバナー、ターボチャージャー、燃料ポンプ、特殊ベアリング等であり、輸入品が多くなっている。
(3) 価格動向
日韓の中型エンジンの価格差は、10-15%程度と見られ、大型エンジンに比べその格差は小さいものとなっている。人件費、材料費とも韓国がやや優位にある半面、韓国企業の場合、ライセンス料負担が生じている。また、現代重工業の場合、社内取引価格に比べ外販価格が安い可能性も指摘されている。
(4) 韓国の中型エンジンの強み・弱み
日韓の中型エンジンの競争力を比較した場合、大型エンジンにおける日韓比較に比べ、韓国の弱みが目立つかたちとなっている。
【強み】
1) 人件費を始めとしたコストメリット。但し、後述のように量産効果が期待しにくいので、大型エンジンほどは享受できない。
2) 船主の要請に対する柔軟な対応。